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村田基さん商品開発秘話インタビュー

村田基

まず貝職人なんですけれども、通常北海道なんかでトラウトをやる方は、ほとんどの方がアワビなどを使ってルアーに貝を貼る訳ですね。冬が長いですから、その間ミノーでもジグでも、あらゆるものに貝を貼ります。確かにこれを持って非常に効果が出るという事があります。
しかし関東地方などではそこまで貝を使う人は意外といない。ところが、中禅寺湖なんかではヒメトロなんてものを良くやりますが、これは貝にはやっぱり敵わないってほど(貝は)良く釣れる訳ですね。
じゃあ貝だけで作れないか?と。実は貝というのは軽くて、ウエイトも背負わないし、飛距離も出ない。ということで、通常は真鍮の板に貝を貼ります。これを貝だけで作ったらどうか?
基本的にスプーンというのは、裏側の面にカップがついておりますが、実は顔が良ければ裏のカップがなくとも泳ぎます。という事で、ウエイトを稼ぐために裏側のカップを作りませんでした。これによって貝のウエイトが非常に重たくなりまして、3.5gというウエイトになっております。
ちなみに広めの管理釣り場さんに行っても充分な飛距離がでるというのがまず一つあります。カップが無い分空気抵抗があまりかからず、非常に良く飛んでくれる。それでいて不規則な動き。
貝職人というのは本当に貝の職人さんたちに作って頂いているので、貝の一番いいところで留めてくれと。ですから、厚みに関して言いますと多少の違いは出てきます。
ちなみに表層系のルアーなんですが、特にある程度摺れてきて普通のルアーに全く反応しなくなった大きな鱒。これにすこぶる反応を示してくれるルアーです。非常にそういった面で貝職人というのは、不規則なちょっとしたトリッキーな動きを交え、それでいて非常にナチュラルなルアーだと言う事ですね。


村田基

さて、白河フォレストスプリングス。
フォレストグループは沢山色々なところにありますが、僕は全てのフォレストでこのルアーを使って、いい結果を出しております。基本的に朝早い時間帯では、様々なルアーで食ってくれるんですが、食いがぽっと止まった時に実は貝職人を出して、そこから連チャンモードを出す。もちろんこれで何十本も釣ったという事ではないですが、特に、60、70といった巨大な鱒に非常にアピールしてくれる。
またフックの方もですが、太軸のフックを使っていますから白河系の強い引きでも充分耐えられるタイプです。もちろんこれ以上であれば「ロクナナ」と言われるエリモン。このフックに変えて頂くしかないんですがね。


村田基

さあ、リミテッドです。実はこのルアーはタイで作って頂いております。タイランドですね。うちはウォーターランドですから、ダブル「ランド」でございます。
ちなみにタイに金属系のルアーを作っている方がいまして、この方は僕のファンで、僕が作っているルアーをそっくり真似するのではなく、色々様々な形にちょっと変化させて作っていました。実はその中にこのルアーがあったのですが、これを管理釣り場用により薄く作って頂きました。
製作の方はタイでやっておりますが、コンセプトはうちのものでございます。カラーは見て頂ければ分かりますが、リミテッド。そのままですね。エリアリミテッドという竿がありますが、この虹色をそのまま出しております。ステンレスにチタンコート、こう思って頂ければいいでしょう。艶かしいこの虹色のルアー。非常にワイドなウォブリング系でありながら、ちょっとロールを交え、そしてS字アクションで魚を引きつけます。基本的には非常に浅い棚を泳ぎます。
普通であればこれは5gを超えるだろうという大きさなんですが、この大きさで3.9gというウエイトは、実はこれを薄さで実現しております。
また、左右非対称のカットでありながら、きちんと奇麗に泳ぐ。そういうルアーです。普通は左右非対称のスプーンなんてほぼ無いんですが、これは完全な非対称でありながら、奇麗なS字アクションを起こす。フックはフォレストスプリングスには欠かせない、エリモンのロクナナ。これは業界初です。数々のエリア用のスプーンがありますが、最初からエリモン67番を使っているなんて言う強力なルアーは、このリミテッドだけです。

村田 基(むらた はじめ)

日本のプロ釣り師(デモンストレーター)、シマノオフトフィールドテスター。潮来つり具センター店長、全国管理釣り場協会会長、霞ヶ浦北浦湖面調整委員会副会長、ウォーターランドインターナショナル代表。
日本のバスフィッシングやトラウトフィッシングなどルアーフィッシングにおける先駆者的存在で、釣り人に「王様」や「ジム (JIM) 」と呼ばれている。 自称「日本一忙しい釣具屋のオヤジ」。

貝職人
リミテッド
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